別れの時



「もどられたら、二度とお会いする事は出来ないかもしれません。
どうぞ、何時までもここにいらしてください。」
乙姫様は必死に引き止めましたが、浦島太郎の心はかわりません。
乙姫様はあきらめて、玉手箱を差し出してこう言いました。
「ここへおもどりになるつもりなら、この箱は決して開けないで下さい。」
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