家路へ



浦島太郎は自分の家のほうへ歩いていきました。
しかし、周りの様子がどうも変です。
浜を出たときとずいぶん違って見えます。
不思議に思いながら道を急ぎました。
ところが、家があったところには、全く違う家が建っていたのです。
浦島は驚き、家の前にいた人に声をかけました。
「ここにあった浦島の家は知りませんか?」
家の前にいた人は答えました。
「ここは、もう何十年前からすし屋よ。ずいぶんレトロな格好ね。それってコスプレ?」

浦島太郎が竜宮城にいる間に陸では何百年もたっていたのです。
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